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2007年5月25日 (金)

ドランカー・ブルース 2

017天気に恵まれれば、夏を思わせる陽気に

波が無くても海に入りたくなりますね。

※写真は今回の話に全く関係無いです。 

出発前の空港の売店で

現地の土産の、しかも大きく重い木彫りのクマの置物

購入してしまったMSさん。

んなワケで

頭の上がらない社長に、これでもかってくらい説教をくらっていた・・・。

そして私は、その二人の隣で

プロ級の「リアル漫才」のような二人の素のやり取りを

声を殺しながら、涙交じりに腹を抱え笑っていた・・・。

そうこうしていると、添乗員の人が

そろそろ搭乗時間になることを私達に告げた。

するとMSさんがトイレに行きたいと言い出し

すかさず社長が

「バカヤロー!もうすぐ行くんだから、飛行機まで我慢しろ!」

「まずいよ~・・・。漏れちゃいそうだもん・・・オレ・・・。」

とMSさん。

もう還暦を過ぎたお歳をめしているのに

この社長には、子供が大人に叱られているように答えるMSさん・・・。

すると社長は

「しょ~がね~な~。ほんとによ~。

お前一人で行ったら絶対迷子になるから、オレも一緒に行くよ!

お前、ほんと、めんどくせ~な~・・・。」

と仲良く二人で連れションに・・・。

で、この休憩場所から、トイレまでが中々距離があり

結構な通路とエスカレーターを使いトイレに行くことになる・・・。

しかし

この、何気なく行ったトイレが

大きな・・・・・大きな、大間違いであったのだ・・・。

・・・・・

・・・

二人の予想よりも、けっこう距離のあったトイレへ着くと

男子トイレは更に想定外の激混み状態。

二人はしばらく並んで列を待っていると

社長の方が先に順番が回ってきた・・・。

MSさんには、あ~わ言ったものの、ここに来るまでのバスの中で

大いに飲みまくっていた社長も

結局は、ものすごく用を足したかったワケである・・・。

なので、ズイブン待たされた感のある尿意を気持ち良く出していた・・・。

そこへ、場内のアナウンスが流れる

そのアナウンスは、先程添乗員が説明してくれた

私達が乗る予定の「北海道」行きの搭乗の知らせ。

その場内アナウンスに慌てた社長は

用を足すとすぐに、いまだ混み合うトイレから出て行った・・・・・。

一方、MSさん

やっと順番が回ってきたのだが、並んでいた列が

社長より奥の方であったため

先に出て行ってしまった社長のことなど知る由もなく

更に

「トイレに行くのに、んなもん置いて行け!」

と言われていたにも係わらず

「ダメ!!・・・大事なもんだから・・・。」

と、かたくなに両手に抱え持ってきた

自分の荷物と、先程買った大事な木彫りのクマの置物も持ったまま

用を足している・・・。

ので

当然、自分の「モノ」を出したりしまったりするのも、無駄な時間がかかる・・・。

やっとの思いで用を足し、やっとの思いで「モノ」をしまうMSさん。

そして無駄な荷物と共に人混みをかき分けて、これまた律儀に手を洗い

やっとトイレの外へ出ることに・・・。

そして

トイレの外の通路に出たMSさんは

一緒にここまで来た社長の姿が見当たらないことに

ここで初めて気が付いた・・・・・。

「あれ?社長は???あれれ???・・・・・」

大きな荷物を抱え、混み合うトイレに再び戻り社長の姿を探したが

何処にも社長の姿を見つけることが出来なかったMSさん・・・。

MSさんはパニクった・・・。

歩いてきた通路に居るものの

何故か右から来たのか、左から来たのか解からない・・・。

そして頼りの社長の姿も見当たらない・・・。

そこで

体が憶えている全くあてにならない自分の感覚を頼りに

「右に曲がったから、右だな・・・・・。」

と、全く違う逆方向に向かって通路を歩いて行ってしまったのだ・・・・・。

・・・・・

・・・

社長の荷物番をしている私のもとへ、社長が早足で戻ってきた。

その社長一人の姿に、私は何気なく声をかける

「あれ?社長、MSさんは?一緒じゃないんですか?」

「・・・・・あ゛っ!!!MSだっ!MS忘れてきたっ!!!」

「まずいっすよ、社長!あの人、絶対迷いますよ!」

「お・・・おう・・・。やべ~・・・どうしよう・・・。」

「オレ、走ってトイレ見てきます!!」

慌てた私も二人の行ったトイレに足を走らせた・・・。

「社長!ヤバいっす!MSさん、何処にも見当たりません!」

私はMSさんが居るはずのトイレの中から社長に携帯で知らせた。

「お・・・おう・・・。今、オレから奴に携帯鳴らしてみるから

お前ちょっとそこで待っててくれ!」

「解かりました・・・。」

私からの連絡を切ると、すぐに社長はMSさんの携帯を鳴らす・・・・・。

するとMSさんに携帯が繋がった。

「おう、MSっ!!お前、今何処に居るんだ?!」

「何処って、オレ・・・空港に居ますよ~・・・。

社長・・・オレを置いてっちゃうんだもんな~。ひで~よ・・・まったく・・・・・。」

「お・・・おう。ワ・・・・・ワリー・・・。

んなことより、空港ったって、オレも空港だよ・・・・・。

ってお前、オレは空港の何処に居んのかって聞いてんだよ!!」

「あ゛っ!・・・社長・・・怒ってますね・・・。オレのこと・・・また・・・。」

「・・・・・んなこと言ってる場合じゃね~んだよ!!

何処だ!今、空港のどのヘンだ?!!」

「・・・・・ほら・・・・・やっぱり怒ってる・・・。」

「・・・怒ってねーよ!!いいからお前何処に居んだっ!コノヤローッ!!!」

「・・・・・。」

「あ゛~っ、も~っ!お前、ほんと、めんどくせ~ヤローだ!!

・・・・・怒ってね~からよ~。居る場所教えてくれよ!・・・・・頼むからよ~。」

「・・・だからぁ~、空港ですって・・・・・。」

「・・・・・・・・。」

・・・・・

・・・

結局、この携帯でのやり取りも無駄に終わり

空港職員の協力も経て、大捜査の末

やっとのこと見つけて保護することができたMSさん・・・。

飛行機の出発時間までも遅らせる大事件にまで発展した

このMSさんの行動は

まだまだ

旅のはじまりに過ぎないだけなのである・・・・・。

・・・・・

・・・

こんなMSさんの伝説も

まだまだ終わることはないのである・・・・・。

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