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2008年11月 6日 (木)

Memory of 19 Vol.2・・・

Radiohead-Let Down

まるで、まばたきや呼吸さえも気を使うくらいの

マヌケな状況の中のマヌケな姿の二人・・・。

この時の1秒は、在り来りかも知れないが

本気で1分位に感じらるくらい苦痛極まりないほど遅く時間が流れた・・・。

で、そんな状況で更に待つこと数分・・・。

着信のランプが光るのと同時に先輩の右手が静寂を破る・・・。

この小さな電話器、正面右サイド横側に、縦一列に並ぶいくつものボタンがあり

その一つ一つにランプが付いていて

着信の合図と共に緑色の点滅となり

この緑色の点滅が点灯状態になると

それが成功の合図となると同時に、通話が出来ていることを意味する・・・。

そして、この緑色の点滅がそのまま赤い点灯状態になると

この電話器以外の、ほかの部屋の誰かが一早く取ったことになり

それはすなわち「通話失敗」を意味するのである・・・・・。

 

で、その一発目・・・

先輩の表情は、普段柔道の試合で観ることがないような鋭い眼光と

その神業のようなボタンの早押しに私は圧倒された・・・。

で、結果、「」で、失敗する・・・。

「ぐあぁ・・・。今日、メチャメチャ早い奴がいるぜ・・・。」

私には全くわけのわからないそんなセリフを吐く先輩に

私も心の中で小さく叫ぶ

「(いやいや。あなたさまも十分早いっすよ・・・。)」

この先輩、失礼を承知で云わせてもらうと

柔道の試合や稽古では、決して「強い」ランクではなく

普段の練習でも全くやる気も魅せず、ただこなしているだけという存在である。

そんな先輩の

「(こんなライバル意識や闘志を剥き出しにすることがあったのか?!)」

「(いやいや。こんな「本気モード」の先輩の姿は初めて観た!!)」

ってな先輩の姿に先ず驚かされた・・・。

で、かんぱつ入れずに着信2発目・・・

これまた私には本当にコンマ数秒の違いかどうかの判断も出来ないくらいの差で

惜しくも「」、で、失敗・・・。

「あっ~くそっ!・・・次は負けね~ぞ!!・・・」

この人のこの湧きあがる闘志は一体何なんだ?!

と、私は思いつつも、口には絶対に出せず

二人またいつものセットポジションへ・・・

で、すぐさま3発目・・・で、これまた失敗!・・・

「あ~っ!くっそっうぅぅっ!!」

今度は先輩より先に私が悔しさを声に出した。

いや、これは私が別に悔しいうんぬんではなくて

失敗の後にやってくる、あの呼吸も許されぬくらいの

わけのわからない閉鎖された二人の空間にいい加減耐え切れず

思わず口から出てしまったのだ・・・。

「だよな~・・・。」

そして、二人の気持ちは全く違うハズなのに

この先輩もわけのわからぬ相槌で答える・・・。

そうこうして、やっと次の4発目にきて、初めて成功した。

ボタンが初めて「」に点灯したのである。

これには二人で同時に声を出してしまった。

「ヨッしゃーっ!!」

で、思わず二人で握手なんかするくらい喜んでしまったので

受話器を持つ私は、受話器の向こうの人間のことなど忘れてしまっていた。

「ハあっ!!」

っと先に気が付いたのは先輩で

喜び顔から一変、口をつむんでわけのわからぬゼスチャーを用いて

私に合図を送ってきた。

「ハあっ!!」

私も思わずここで気が付き

先輩と同じ悲鳴のような短い叫び声をあげてしまった。

で、少し冷静になり受話器を耳にあて、とにかく何を言っていいのか解らず

「こんちは~!」

と、緊張もする間もなく目一杯の撫声をつくり挨拶をした・・・。

「ツーッ・ツーッ・ツーッ・・・・・」

受話器の向こうの無機質な機械音に愕然となり

そのまま声を出さずに隣で暴れるようにゼスチャーを繰り返す先輩の耳元に

その受話器を当てた。

巨大なにやけ顔が真顔に変わり、「ガクンッ!」と顔を落とす先輩・・・。

下を向いたままの先輩から指導が入る

「おっまえよ~・・・!こんちは~。じゃなくて、こんばんわぁ~。だろ?!」

えっ?そこっすか?とも思ったが、確かに外は暗くなっていて

先輩のおっしゃることも、ごもっともであると感じたので一応謝る・・・。

「すませんっ!!」

しっかりと両膝に両手を付き、姿勢を正しながら深々と頭を下げる私に

「よしっ!次いくぞっ!!」

と、また先輩は臨戦態勢をとる・・・。

なんと頼もしい先輩だと、この時初めて見えてしまったから不思議だ・・・。

 

こんなことを幾度か繰り返し

落胆と笑顔を繰り返す中で、私のあいさつに普通に答えてくれた女性に繋がった。

何を話してよいか解らなかったが

受話器の向こうのとても優しく感じさせる声の雰囲気に

私は何故か確信めいたモノを感じ

自分のことのように声を出さずに喜んでいる隣の先輩に

「大丈夫っす!」と声を上げずにゼスチャーで答える。

すると先輩はすり足見事に、物音ひとつ上げずこの部屋から姿を消した・・・・・。

 

 

 

Vol.3に続く・・・・・

 

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コメント

Yupee最高です。

久々見させていただきましたが・・・

あなた・・・

さ、

さ、

最高です。

腹筋がちぎれるぐらい笑ってます。

正月会えるの楽しみにしてます♪

俺も一応ブログなんてもの初めてみたよ。

いま助けてくれてるスタッフや仲間のこと中心で更新していくつもり^^

暇なときにでも見てやってくれ。

http://ameblo.jp/nagai-michi/

投稿: Michi | 2008年11月 7日 (金) 14:05

>>Michi どもども。
いやほんと、そう言ってもらえて何より。
オレには君が最高に映っているよ・・・。
相変わらず突っ走って頑張ってるね!

実は最近、仕事面がすごくスランプで
かな~り凹み尽くしています。。。shock
で、懐かしくも楽しかった時のことを綴ってみたりしています・・・。

また、ココに来てね。
オレもMichiのところおじゃまします。good

投稿: Yupee | 2008年11月 8日 (土) 19:08

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