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2008年12月17日 (水)

Memory of 19 Vol.6・・・

Oasis-Wonderwall

シャワーの音を聞きながら

薄暗い部屋の中で、一人思考が混乱している私がいた・・・。

「おいおい・・・。来ちゃったよ・・・。こんなとこに・・・。」

普通に足が震えた・・・。

あわよくばと想う気持ちは

先輩に連れられて街に訪れる時から考えてはいたものの

まさかまさかの、初めての「テレクラ」なるもので

あれよあれよとこんな形で、ここまで何も障害もなくすんなりくるとは

夢の中でさえも想像していなかったことである・・・。

で、本当に夢かも知れないと思ってもいたので

太ももをつねったり顔を軽く叩いたりしてみて

TVのドラマでしていたようなこんな動作は、絶対にありえないと思っていたけれど

実際自分がそんな場面に遭遇すると

本当にやってみたりするもんなんだと感心したりもした・・・。

兎に角落ち着かず、部屋のあちらこちらを覗いてみたり歩き回ったりして

高鳴る気持ちをなんとか抑えようと挙動不審な動きをした・・・。

と、その時、シャワーの音が止み、浴室のドアが開く音が聞こえた。

何故か何故なのか、さっきまでうろちょろとしていたのに

その音に「ハッ!」っとなり

TVの前のソファーの上で正座をし、姿勢を正してしまった・・・。

一瞬見てしまったタオル一枚だけの彼女の姿に

私は視線の先もままならなくなり

彼女の立っている場所と違うところに目を伏せていると

背後から彼女の気配と声がした

「ねえ。軽くシャワー浴びてきたら・・・。」

「はい。」

即答で私は答えた・・・。

 

何度も夢ではないことを確認しながら

もしこれが夢であっても、ことが終えるまでは絶対に覚めないで欲しいと

彼女と唇を重ねる度に、そして抱きながら抱かれながら

美しい彼女の顔と体に溺れるように彼女を求める私がいた・・・。

しかし、そんな行為に溺れている最中でも

初めて彼女と唇を重ねた後に、彼女が言った言葉の意味も考えていた・・・。

「私ね、実は結婚もしてるし、子供もいるの・・・。」

シャワーを浴び終え出ると

先ほどよりも更に暗くなっていた部屋のベットの上で

何も身につけていない彼女の姿を見て、すぐに

男として抑えきれることの出来ない衝動と、行動に駆られた私に

何故か突然、彼女が呟いてきたのだ・・・。

「そんなの関係無いよ・・・。」

そう答えるしかなかった・・・。

そう答えることしかできなかった・・・。

この当時、まだまだ若造もいいところのガキだった私だが

女性との体の繋がりを経験していなかったワケでは無い。

しかし、まだまだ経験不足のガキだったことは自分で百も承知であったため

素直にそのこともすでに彼女にカミングアウトしていた・・・。

そんな私を、彼女はまるで天使のように優しくリードしてくれたし

その時々に魅せる彼女の姿は

まるで手慣れた娼婦のように感じるほど

それまで経験することの無かったような、大人の男と女の体の繋がり方を

私に違和感を抱かせることなく教えてくれた・・・。

そんな彼女のやり方に

私は大人の男としてのマナーと、男の喜びを知り

そして彼女はただの一人の女として、女の喜びを私に求め

お互い、ただただその欲求を満たすためだけの如く

体が感じる想いだけを求めあったのである・・・。

本当に夢ならいつまでも覚めないでいて欲しかった・・・

と、願わずにはいられない

本当に夢のような甘い時間であった・・・。

 

ことが終え、少しの間私の体にもたれながら

私の体を触り続ける彼女の姿を見ながら、私は考えていた。

私は彼女のことを、何も知らない・・・。

彼女も私のことを、何も知らない・・・。

もしかして、私に言っていた名前は、全くデタラメかも知れない・・・。

でもそれは、本当のことかも知れない・・・。

彼女も私の語った名前など、嘘だと思っているかも知れない・・・。

そんな彼女は大人の女性であるにも関わらず、人の妻であるという事実・・・。

ガキだった私が、普段TVのドラマや映画でしか見たことがないようなことを

実際自分が、経験してしまっているという事実・・・。

そしてこのようなことも

もしかして全て、嘘かも知れない現実・・・。

そんなことを静かに考えている私の顔を

美しい彼女の顔が、ゆっくりと優しく覗きこみ

妖しく「ふふっ。」っとだけ笑ってから

かけ布団の奥の、深い闇の部分に、その美しい顔が消えた・・・。

そしてついさっきまで、力なく萎えていた私の体の一部を

彼女が妖しい妖力を使いながら、眠りから覚ます行為を再び始めると

もうそんな私の小さな考えや想いなど

どうでもよくなってしまった・・・。

そして二人は、お互いの体を、再び求め始めたのである・・・。

 

「また何処かで逢えることがあったら奇跡だよね・・・。」

繁華街のはずれの路地を来た方角へ、二人寄り添いながら歩き出ると

いつまでも別れを惜しんでいる私に向かって、彼女はそう切り出した・・・。

携帯もポケベルも無い、ほんの少しだけ前の時代である・・・。

彼女が本当に人妻であるならば

どんなことがあっても私から連絡を取るわけにはいかないし

それに、まだ何も世の中を知らないガキの私に

わざわざ危険をおかしてまで

簡単に連絡できるすべを教えるワケがない・・・。

彼女もこんなことは初めての経験で、一度限りのことだと言っていた・・・。

本当か嘘かは解らなかったが

その時の私は、彼女の言葉を嘘だと思えず、全て信じた・・・。

夢だと思って彼女を・・・

そしてこんな夢のような時間を、この一夜だけで失いたくなかったが

大人としてのマナーと、大人の女性との繋がり方を私に教え

更に大人の男として、今夜の出来事を認めてくれた彼女に対して

その礼儀に逆らうほど私は、まだ大人にはなれなかった・・・。

繋いだ手から彼女のぬくもりが消えるとともに

彼女と私はお互いに違う方向に歩き始め

しばらく行ったところで後ろを振り返ると

もう、そこに彼女の姿は無かった・・・。

そして私は、やっと夢の世界から現実の世界に引き戻されたように

ゆっくりと向きを変え、静かに歩き始めると

先輩の、思い出したくもないあのふざけたデカイ顔が、嫌でも頭にちらつき

先輩と待ち合わせた居酒屋に向かって

戻ることのない、夢のように甘味なひと時と

ついさっきまで繋いでいた彼女の

なんとも言えない手のぬくもりを、何度も何度も思い出しながら

一人ご機嫌な足取りで

再び街に向かって進み始めた・・・・・。

 

 

 

 

Vol.7に続く・・・・・

 

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コメント

どもども~!!!
かなりおひさです!!
この続きが気になってたんだよね!!
グッドタイミングゥ~~~!!
男の人ってみんなそうゆう経験あるのかね~。
なんか、読んでてドキドキしちゃうね。
そしてまた続きが気になる、、、、、

投稿: ☆mitsu☆ | 2008年12月16日 (火) 22:26

YupeeとNGのはビッグマグナムだからな~w
で、ここからのオチが非常に気になっております。
来週から帰国するので今週中には次が読みたいっす。

年末仙台に戻らんの?

投稿: hide | 2008年12月17日 (水) 11:27

>>mitsuちゃん どもども。お久しぶり!
mitsuちゃん。オレは逆に聞きたい。
女の人もそんな経験があるのかと・・・。
そっちの方が興味あるね。実際。happy02

そして次回はいよいよ
この長きに渡る「物語」の「さいしゅうかい」であります!
是非、ドキドキ感を残したまま、次回を読んで下さいsign03good
 
 
 
 
>>hide どもども。
hideよ~・・・。そういった返事に困るコメントはよ~・・・。マジで・・・。
頼むよ~ひとつ・・・。crying

つか、帰仙はまだ未定・・・。
ちみはいつから、いつまで?
逢いたいね~。飲みたいね~。
また別口で連絡して!ヨロシク!!good

ちなみに次回は金曜の予定。間に合うべ?confident

投稿: Yupee | 2008年12月17日 (水) 20:14

ワクo(´∇`*o)(o*´∇`)oワク
連載もいよいよ終盤に向かってますねぇconfident

秋から始まってる連ドラtv同様に気になってましたcoldsweats01

火遊び的な情事って周りでもありますけど...
(職場内で不倫とかwobbly
間接的に巻き込まれるととっても迷惑かもsign01despair

世の中にゎ男と女しかいませんから...
どんな形であれその人達にとってゎドラマになってしまうのかもしれないですねbleah

恋愛っていくつになっても気になる出来事ですwink


投稿: チョロタン | 2008年12月18日 (木) 01:33

>>チョロタンさん どもども。
いつもありがたいお言葉、本当にありがとうございますsign03

なるほど。火遊びですか・・・。
間接的ってのは、相談されたりするってことですか?

もうオレなんてもんは、当たり前っすが
男女の「好きだ~、嫌いだ~」っつーのは
とっくの前になくなっちまってる感情でありまして・・・。
どっちかと云えば、「やるか!やられるか!」的な
切ったはったの情事ごとに発展しちゃうようなことになりかねないオレの立場には
恋愛なんつーものは、幼い頃の面影みたいなもんでありまして・・・。shock

つか、ここひと月辺りで、世の中がありえないほど変わり始めていますね・・・。
来年の今頃は、「男だ女だ恋愛だ」とか
言ってはいられない状況になってるかも知れませんね・・・。
恋するのも、何するのも、今と違い
何かと不便で苦労していた時代が懐かしいっす・・・・・。think

次回の最終話をお楽しみに・・・。confident

投稿: Yupee | 2008年12月19日 (金) 08:00

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